メルティ・ポエマー

メルティ・ポエマー/鏡音リン

aメロ
かくれんぼ、私は一人。
咽び泣いた
つまづいて、気づいた時は
いつもずっと一人だった。

bメロ
闇に
届いた
その手を
離さないで

サビ
あ、、愛して、愛して
このままずっと
この思いを重ねるわ
一人焦がれる胸
ぎゅっと痛むけど

あ、、愛して、愛して
視線が流れ
揺れる思い、恥じらいで
少しの勇気が
ずっと足りないから

aメロ
街中の人に紛れて
息を吸った
何回も、人と会うけど
いつもずっと孤独だった

bメロ
笑顔
見せたら
そのことを
忘れないで

サビ
あ、、愛して、愛して
誰よりずっと
この思いがつのるほど
一人、あなたのこと
ずっと見ているから
あ、、愛して、愛して
視線が泳ぐ
いつも見ている景色すら
あなたが通れば
ぎゅっと苦しいの

あ、、愛して、愛して
あ、、愛して、愛して

待って、知って。

生命のフロントライン

生命のフロントライン/鏡音リン


Aメロ
個性を殺す社会が
僕らの首を絞めている
人の良さを見られずに
互いにすぐ粗探し

少し頭がよければ
少し仕事ができれば
人の価値が上がるのか?
そう信じたくなかった

僕は変えたくなった
吐き出しても変わらないけど
何度、心折れたって
諦めない僕は

サビ
足掻いて歌った
歌った
歌った僕ら
繰り返す現実に
悲しくなった
だから歌った
歌った
歌った僕ら
泣きそうになったって
諦めたくたって
止まれなかったんだ

Aメロ

いつも被害者は思う
ここが無慈悲な世界と
誰も傷つけぬならば
傷つく覚悟がいると

常に打算が動いて
救いの手は金まみれ
そんな世界の中でも
真の優しさを求め

Bメロ

僕は前を向いたんだ
明日になっても変わらないけど
何度、嫌になったって
諦めない僕は

サビ
足掻いて歌った
歌った
歌った僕ら
傷つけあったって
生きているんだ
だから歌った
歌った
歌った僕ら
泣きそうになったって
また前を向いた
何度も歌った
歌った
歌った僕ら
繰り返す現実が
悲しくたって
何度も歌った
歌った
歌った僕ら
人知れぬ被害者を
踏んで歩く世界を
歌で変えるんだ

ラスメロ
あの、涙を武器に
最前線へ
さあ、解放だ
真の世界へ

あの空は心の色

あの空は心の色/鏡音リン

Aメロ
気がつけば
生きる楽しみを考えている
見つけたのは
僕より無知な人らの理想論だけ
一人悩むわ
馴れ合いの愛でその場凌ぎ
また飽きる日が来ると
分かっても、また君を抱いたの

サビ
見つけたのは
惰性、適度の怠惰
大人の約束
見つけないのは
嘘と影の悪口
社会のための犠牲者たち
逃げたいんだと
空を眺めていれば
雲海の悪戯
救いはないか

Aメロ
とぼけていても
辛く思うこともある矛盾
知らなくても
勝手に動く社会の普遍性たち
嫌になれど
変わりはしない現在の自分
また明日が来るとは
分かっても
また恋に溺れる

サビ
見つけたのは
夢を恐れる勇気
将来の約束
見たくないのは
今を飛び出す勇気
社会を抜ける天才たち
分からないやと
空を眺めてみても
雲海の黒影
答えはないか

Cメロ
人に会わずにフラフラ
僕はいつまでだって空を見てるけど
何故か空は晴れぬまま
だけど君は曇った空を綺麗だと
僕に言った
それがどこか
僕の意表を付いていたんだ
それはきっと
君じゃないと
思いつかない世界の鍵

サビ
見つけたのは
退路、言い訳の角度
大人の口癖
見つけないのは
嫌味、皮肉の言葉
見えない社会の犠牲者たち
冷めた僕が、
空を眺めていると
雲海の大波
これを綺麗だと思う日は来るのか

見つけたのは
夢を恐れる勇気
一生の約束
見つけないのは
危険、挑戦の勇気
社会へ挑む天才たち
今の僕は
空を眺めていても
雲海が行くだけ
変わらないか

変われないか

 

 

 

天空の白旗

天空の白旗(被害者達の行進曲)/鏡音リン

Aメロ
悲しい時は感情に任せ
泣いていいと他人は言うが
間違ったって、命は守れ
それは矛盾してはないか?
だから、確かめたいんだ
世界の外側
誰も知らぬ、あちらの世界
だって、考えるのも
とっくに飽きたから

サビ
街の誰もが見える
ビルの屋上で
白旗を上げろ
許してよ
悪くはない
君も被害者だからさ
いつも、信じていたのに
願っていたのに
全て壊された
だからもう、やめてくれ
諦めたいだけなんだ
だけど、愛されたい
生きていたいだけだった

Aメロ
変わらぬことが多いと知れば
言う気も失せるわ
間違っていても、抵抗をせずに
受け入れていると
腐っていく、次第に
生きている意味すら
分からなくなるから
教えてくれよ
お前は希望を
歌っているんだろう

サビ
いつも、優しい人と
暖かい人と
思われたいだけ
分かってる
優しくない
楽をしたいだけだって
そして、何かを恐れ
何かを求め
自分を変えても、残るのは
愛されない
選ばれない人だった

Cメロ
どうせ生きていたって
最期には逝くだろう
途中で投げ出したって
誰の責任でもない、そうだろう?
被害者ヅラして逃げる人はいない
単に世界に希望がないだけなんだ

サビ
街の誰もが見える
ビルの屋上で
白旗を上げろ
分かってる
意味などない
変えられないことだって
だけど、隣のビルで
下を見ていた
誰かの視線が
旗を見て
何かを思ってくれたのだろうか

街の誰もが見える
ビルの屋上で
白旗を上げろ
分かってる、愛されたい
選ばれたいだけだとしても
だけど、救いを願い
暗闇の中
待っている誰かに
白旗を空へ上げ
道を示して行け

それが、臆病な
僕が生きる答えだった

Aメロ
ほら、死に損ないは
一緒に歩いて
この世界を変えようか

解放

解放/鏡音リン

aメロ
好き勝手生きて
時が経っていく
いつの間にか
大人に変わっている
見たくないものばかり
見えてくる
変わりたくない僕は
悩んでしまった
成功者はいつも語る
続けていればいつか報われる
そんな言葉を信じ騙される
平凡だと知った
僕らは悩んでいる

サビ
いつも我慢して歩いている
大人に変わった
そんな僕を愛せないや
嫌になって、苦しくなって
逃げ出したくなった
そんな僕を愛したいよ
だから、解放の歌を歌っていく

aメロ
見つけたことは全部覚えている
あの時の感情も覚えている
だけど虚しくなるのは何故だろう
中途半端な大人になってしまった
純粋だったあの頃に
願っていた夢の景色は
当然のように叶わなくて
むしろ、普通の幸せだって難しくて

サビ
気がつけば、ずっと逃げ続けて
大人に変わった
そんな僕を愛せないよ
それでもって足掻いていたって
気づいているんだ
もうあの頃に戻れないことを
いつも、我慢して歩いている
逃げられなくなった
大人だろと謳われても
傷ついて、泣きたくなって
逃げ出したくなった
そんな僕を愛したいよ
だから、解放の歌を歌っていく

 

魔法が解けた朝

魔法が解けた朝/鏡音リン

Aメロ
車窓には雲、暗い霧
始発の椅子で、前を見る
見慣れた川に、山の影
桜の花が、雨に打たれ泣いていた

Bメロ
過ぎていく車窓はつまらない
楽しい記憶すら映さないけど
悲しい気分なわけじゃない
だけど僕は、願ってしまったんだ

サビ
晴れないで、どうかどうか
この朝は曇ってくれ
窓を伝った雨に見惚れていたんだ

止まないで、どうかどうか
この霧はあってくれ
過ぎた景色の上に
向かい電車が覆う

Cメロ
分かり切っていたことほど
どうして名残惜しいのだろう
それはまるでいつか見ていた
桜が風に流された時に
感じるあのあれに
どこか似ているような

だけど、僕は願ってしまったんだ

サビ
行かないで、どうかどうか
この夜が終わって行く
徐々に白ばんでくる朝の雲を憎んだ

終わらないで、どうかどうか
この夜よ待ってくれ
過ぎた景色の上を
僕のまぶたが覆う

Aメロ
車窓には雲、人の影
始発の椅子を、僕は立つ
最寄りの駅に、鳥の声
桜の花が雨上がり輝いた

 

 

停電市街で振り振られ

停電市街で振り振られ/鏡音リン

Aメロ
街灯が眩しい夜
瞳孔に息が白い
冬の空
僕を待っていたのは
雪と一人ぼっちの
道標
曖昧な愛ばかり
思い知った僕も一人
感傷に
つけ込んで願う
愛の幻想
また傷が増えてゆく
Bメロ
誰かと寄り添い楽をしたい
自己肯定感すらも借りていたい
眠らない街の真ん中で
何故か温もりだけを求めていたんだ
サビ
星が輝く夜は悲しい気持ち
君の隣にいたい
凍てつく風が通る心の隙間を
君は一人歩いた
月が照らした夜も悲しい気持ち
君が隣にいれば
そんな夢の中にある心の隙間を
君は一人歩いていたんだ
Aメロ
街灯が照らない夜
燦々と月が泳ぐ
冬の空
僕が歩いていたのは
ずっと、君と歩んできた道の上
天球は今日も周り
感情も巡り巡る
偽物の
光に紛れた僕の行方は
あの星が知っていたのかな
サビ
星が輝く夜は寂しい気持ち
君と二人でいたい
見上げた空が映す感情の影を
君は一人歩いた
月が照らした夜も寂しい気持ち
君と二人で居れば
そんな過去を望んだ僕の隣を
サビ
星が輝く夜は悲しい気持ち
君の隣にいたい
凍てつく風が通る僕の隣を
静寂が呻いていた
月が照らした夜も悲しい気持ち
君が隣にいれば
そんな夢を見ていた僕の視界を
街の夜が奪って行く
サビ
星が見えない夜に逃げたい気持ち
退廃的都会の夜
ネオンの光が照る景色の影に
寂しさが滲んでいた
月が隠れた夜は気づかぬうちに
君を忘れていきたい
そんな街で広がる喧騒の隅を
僕は一人歩いていたんだ