停電市街で振り振られ

停電市街で振り振られ/鏡音リン

Aメロ
街灯が眩しい夜
瞳孔に息が白い
冬の空
僕を待っていたのは
雪と一人ぼっちの
道標
曖昧な愛ばかり
思い知った僕も一人
感傷に
つけ込んで願う
愛の幻想
また傷が増えてゆく
Bメロ
誰かと寄り添い楽をしたい
自己肯定感すらも借りていたい
眠らない街の真ん中で
何故か温もりだけを求めていたんだ
サビ
星が輝く夜は悲しい気持ち
君の隣にいたい
凍てつく風が通る心の隙間を
君は一人歩いた
月が照らした夜も悲しい気持ち
君が隣にいれば
そんな夢の中にある心の隙間を
君は一人歩いていたんだ
Aメロ
街灯が照らない夜
燦々と月が泳ぐ
冬の空
僕が歩いていたのは
ずっと、君と歩んできた道の上
天球は今日も周り
感情も巡り巡る
偽物の
光に紛れた僕の行方は
あの星が知っていたのかな
サビ
星が輝く夜は寂しい気持ち
君と二人でいたい
見上げた空が映す感情の影を
君は一人歩いた
月が照らした夜も寂しい気持ち
君と二人で居れば
そんな過去を望んだ僕の隣を
サビ
星が輝く夜は悲しい気持ち
君の隣にいたい
凍てつく風が通る僕の隣を
静寂が呻いていた
月が照らした夜も悲しい気持ち
君が隣にいれば
そんな夢を見ていた僕の視界を
街の夜が奪って行く
サビ
星が見えない夜に逃げたい気持ち
退廃的都会の夜
ネオンの光が照る景色の影に
寂しさが滲んでいた
月が隠れた夜は気づかぬうちに
君を忘れていきたい
そんな街で広がる喧騒の隅を
僕は一人歩いていたんだ