曖昧傘

曖昧傘/鏡音リン

Aメロ

多分、嘘

いつも曖昧

君の表情、いつでも

笑っているけど

僕は傘

傘の妖怪

君を絶対、いつかは

驚かせるのさ

Bメロ

なにげない言葉、棘が

君の心に傷を書いてゆく

けれど、君はいつも

サビ

僕は曖昧、いつでも曖昧

今日も、傘立ての中

傘に化けている

君を驚かせるために

今日は絶対、今なら驚くはずだって

君は変わらない

今日も、笑顔を見せて

驚いたふりだ

Aメロ

今日も嘘

君は曖昧

だけど今日は、君から

喋ってきたんだ

嫌なこと

辛い現実

君はいっぱい、孤独を

抱えているのか

Bメロ

くだらない人が、声が

君の心を壊し、変えてゆく

だから、君は、いつも

サビ

君は曖昧、いつでも曖昧

今日も、僕に向けても

嘘をついている

そこにいたの、と驚いて

今日も一緒に、二人で雨を歩いて行く

君は変わらない

今日も、笑顔を見せて

変わらないふりだ

サビ

君は曖昧、今だって曖昧

今日も、気づかぬふりで

陰口聴いている

下駄箱前で俯いて

だから僕は、そいつらへ傘を開いてやる

水を飛ばして

「彼女は本当は嘘をついてる」と

僕は曖昧、いつだって曖昧

今日も、驚かせては

人に逃げられる

罵られては捨てられる

けれど何故か、いつだって君は拾ったんだ

今日も帰ろう

雨の傘の中では楽しい話を