青空と積乱雲

青空と積乱雲/鏡音リン

Aメロ
焦って躓き走った
僕の頭上は雲一つないけど
道の先を遠く見つめて
憂いていたんだ
先にそびえ立つ雲
天空の塔
僕を待ち構えては
深く、高く
世界の形を変えていくんだ

Bメロ
けど、分かっていない僕は
けど、若い、子どもな僕は

サビ
あの雲はここで眺め続けていたいんだ
いつまでも
たとえ、あの雲の下に雨が降れど
今はただ、雲を勘違いしていたいんだ
いつまでも
たとえいつかの自分が雨の下で
あっても

Aメロ
夏の風に揺れゆく
木々の横顔、水彩のように
色が浮いて僕の記憶を
奪っていくんだ
けど、遠く離れた空も未来の空も
みな同じように
時間に流され消えてしまうと
分かっていたんだ

Cメロ
だけど、空は
光った、照らした
何もない僕も

サビ
この空も消えて無くなる
それが運命だって分かっているよ
迷い続けた自分を置いて行くよ
けど、今はただ雲を勘違いしていたいんだ
いつまでも
そうだ。あの雲の上の景色はきっと

サビ
この空はここで眺め続けていたいんだ
いつまでも
たとえあの空の上を飛べたとしても
未完成それが僕を導いているんだ
いつか見た
あの晴れた空に浮かんだ、雲のように

望んでいた、満天の空
雲一つない、正しい空
望まず得た、雨上がり空
いつか見ていた、雲が浮かんでいた